スライス・ベースI/Oとコントロールシステム
I/Oスライス・システムには多くの種類があります。 X20システムによって、B&Rは”Perfectionin Automation”のモットーによる新しい基準を打ち出します。 世界中のアプリケーションから得た経験、数限りないお客様との会話から生まれ、より簡単で経済的、安全な使用という目標を持っているX20システムは、機械・システムメーカのどんなオートメーション・タスクに対しても新しいユニバーサル・ソリューションとなります。
Compact-S PLC
System modules for Compact-S PLC
Compact PLC
Embedded PLC
X20 PLC
Accessories
新しく、最適サイズになったX20システムCPUラインは様々なニーズにお応えします。 標準アプリケーションから最高のパフォーマンスを求める非常に要求の高いアプリケーションまで、どんなところにも組み込めます。 サイクルタイム200 µsでも効果的に対応できます。
B&Rでは、RS232、イーサネット、USBはすでに標準装備としています。 したがって、ネットワーク機能とUSBデバイスの接続は追加コストなしで可能です。 また、すべてのCPUにはそれぞれ、リアルタイム通信のためのPOWERLINK接続があります。 軸への直接接続の実現性もすでに組み込まれています。 CPUの標準機能でアプリケーションの大半を扱うことはできますが、追加インターフェース・モジュール用の多目的スロットも3つまでつけられます。
X20CPUはコントロール・キャビネット内でレールに取り付けられるよう設計されているので、X20 I/Oモジュールを最大250個 - 3000チャンネルまで直接接続できます。 これによって、最高のパフォーマンスとともにリモート・バックプレーンもご利用いただけます。
電源がI/O電源端子でCPUと一体化している場合、バックプレーン、I/Oセンサ、アクチュエータに電源が供給され、追加のシステムコンポーネントは必要なくなります。 I/Oを直接X20CPUに接続することにより、リモート・バックプレーンの特長を最大に生かすことができます。つまり、ケーブルを使用するかIP67保護付きのモジュールを追加すれば、直線状のI/Oを100m以内のどこにでも何箇所も置くことができるのです。
非常にコンパクトで、驚くほどパワフル
37.5mm幅になった新しいX20 Compact CPUは、非常にコンパクトで、しかも驚くほどパワフルです。 PCベースのCPUよりはパワーが落ちますが、2つのパフォーマンス・クラスでCompact CPUの複数のモデルがご利用いただけます。
Compact CPUはサイクルタイムがミリセカンド単位で、値が決定的要素になるような状況には理想的です。 CANとイーサネット対応モデルはあらゆる要求に最適に順応します。 その結果、非常にスムーズなオートメーション・ソリューションが生まれます。
Compact CPUのデザインと寸法はX20システムに対応しています。 X20I/Oモジュールは、CPUに直接接続されます。 モジュールはCPUに切れ目なく取り付けることができ、コントロール・キャビネット内でシステム全体のスペースを大いに節約します。 スマートな形ながら、CPU電源、X2X Link電源、I/Oモジュール電源はシステムに統合されています。 追加の電源モジュールは必要ありません。
すべてのCPUには少なくとも2つ共通点があります。マルチタスク性能と、関連するIEC61131-3言語とC言語を使ってB&RのAutomation Studioでプログラムできる点です。
I/Oシステムのリモート設計は機械・設備向けオートメーション・ソリューションでは標準的なトポロジとして使われます。 また通常、バス・コントローラ付属のフィールドバスが使用されます。 もっと大きなトポロジや、CANopen、PROFIBUS DP、DeviceNetといった標準フィールドバスの場合、レスポンスタイムが比較的長くなる可能性があります。
インプットが処理されるには、バス・コントローラ経由でCPUまで伝わらなくてはなりません。 アウトプット・データも同じ経路を戻らなくてはなりません。 ほとんどのI/O機能に対しては、これで十分です。 しかし、このレスポンスタイムでは長すぎる機能もあります。 いちばんよいソリューションは、バス・コントローラでデータが処理されることです。 こういったタイプのデータ前処理は、プログラマブル・バス・コントローラのCPU機能の制限と通常関連しています。
フィールドバス接続を統合したフィールド・バスCPUはそういった制限を克服しました。 フィールド・バスCPUはCompact CPUのバリエーションです。 この機能に加え、フィールドバス・モジュールを左側に接続するオプションもあります。 Compact CPUのフルCPU機能にプラグイン・フィールドバス・モジュールを加えれば、単純なデータ処理だけでなくより多くの可能性が生まれます。 比較的複雑なアプリケーションを処理する余力も十分あります。 インテリジェント変電所として使う方法もあります。 その場合は、メイン・コントローラから切り離されている時でもマシン・パーツの一部が動き続けなくてはなりません。
プラグイン・インターフェース・モジュールが最大2つまで実装できて、それぞれが別のフィールドバス接続できるCompact CPUプラットフォームをベースにすれば、非常にコンパクトで(62.5 mmと87.5 mm)パワフル、インテリジェントなフィールドバス・コントローラが実現します。